6月の一次公募に続いて、2018年度のものづくり補助金(平成29年度補正予算「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」)の二次公募が実施されていましたが、先日10月29日に採択結果が発表されました。
今回も一次公募同様に、採択結果について公表されたPDF資料を基に、ExcelとAccessを駆使してちょっとした分析をしてみました。
前提
分析にあたっては、次のような前提の下、実施しています。
(一次公募の分析と同様。)
1.使用したデータ
分析に使用したデータは、全国中小企業団体中央会のサイトで公開されているPDF資料を基にExcel化して、データとして扱える状態にして使用しました。
2.「応募件数」の求め方
「応募件数」は「受付番号」のコード体系を基に推定値を求めて使用しています。
具体的には、受付番号の下4桁部分の最大値を都道府県ごとに取得して、その値を応募件数としました。
この方法で算出した全体の応募総数の集計結果は6,270件、実際に公表されている応募総数が6,355件ということなので、誤差85件(1.3%)となります。
なお、一次公募結果の分析「【補助金】2018年度のものづくり補助金の一次公募の採択結果を分析してみました」もご参照ください。
都道府県別の採択率の上位10/下位10
まずは都道府県別の採択率の分析結果からみてみます。
結果としては、それほど西日本地域や北海道に偏った結果にはなっていない(?)ということですね。
いくら審査加点されるとはいっても、生死の問題に直面している中で、補助金どころではないというのが本当のところだったのではないでしょうか。
豪雨や地震など、このたびの災害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
都道府県別の採択数の上位10/下位10
続いて、都道府県別の採択数の分析結果を見てみます。
採択数の上位は、一次に続き大都市圏(東京都、大阪府、愛知県)がトップ3でした。
採択数は多いものの、いずれの都県も採択率の全国平均38.9%を下回っていることから、今回も激戦だったことが想像されます。
そして採択数がもっとも少なかった都道府県は今回も鳥取県。ただ、採択率では(一応の)トップとなっています。
まとめ
公開情報を基に、2018年度のものづくり補助金二次公募結果を分析してみました。
あらためまして採択された企業のみなさま、おめでとうございます。
とはいえ、採択された各企業のみなさまにとっては、採択後の事業展開が本当の勝負ですね。
ご参考までに、全国版はこちら。